良くある質問

フラメンコは女の世界?性格キツイ人が多い?

最初は心の中は炎メラメラ

「女の世界」・・・おそろしい響き。。。
確かに、日本でフラメンコを習うのは女性が多いし、>女性が集まると容姿や実力や先生からの寵愛などを巡って、妬み、つらみ、イザコザ、いじめ、色々出てくるのかもしれませんねー。

フラメンコを始めたばかりの1年目のセビジャーナスの頃は、同じクラスのみなさんとは、まだ「他人」状態です。レッスン中、2列3列になって、自分が最前列じゃない時、
「もー、この人なに?ちょっとよけてくれたら後ろの私も鏡にうつるのに!」」
発表会の衣装も、
「えー。なんで私は緑で彼女は赤?赤のほうが目立つじゃん!」
なんて、心の中でフツフツと思っています。女性同士の静かなる競争心がザワザワ。

成功体験を経て変わる人間関係

初の発表会を終えると、先生との関係も、生徒間の関係も、少し変化があります。共に山をこえましたからね。そうして、日々のレッスンで一緒に復習したり、わからない所を教えあったり、飲みに行って仕事のグチをぶちまけたり、発表会の自主練は辛いけど、曲を仕上げていく工程と感激を共にしながら、「気のおけない仲間」になっていきます。

最初の頃に思っていた心のフツフツは、
「(あ、Aちゃん寄ってる。)もちっと右・右。」(言葉にしないけど手で右右ってやると、Aちゃんも、おうおう、と応じてくれる)
「あ、ハイハイ。今度は紫の衣装キタ。もう私って緑と紫担当だわ。Bちゃんはピンクね。まあキャラ的にそうだあねー。Bちゃんでお客さんの目を引いてもらって、私のミスもとぼけられるかしらー。」・・・みたいに、分業?住み分け?余計な気持ちが剥がれ落ちて変わってくるのです。互いに受け止められる。認めあえるようになるのです。

それぞれが役割を持ったプチ社会

チームメイト全員で、1つの社会、もしくは家族ができあがります。
精神的な柱になってくれる母親・姉役。
引っ張っていってくれる先生役。
ピリピリした状況を和ませるすっとぼけ役。
お調子者でイイトコどりのちょっとズル役。
何してもかわいい許され愛され役。
などなどなど。

ちなみに私は委員長タイプ。技術面、庶務面、共にとりまとめ役です。だから教室からは、キャラ満載でとっちらかってる集団への伝達事項は私にきます。。
委員長も時に悩み、苦しみます。そんな時、フォローしてくれるのは母親・姉役。書記係だっています。
チームメイトは友人であり、会社の同期でもあり、一緒に考え、一緒に悩んでくれる、頼れる大切な仲間たちなのです。

フラメンコは暗いとか気が強いとか

「フラメンコやってるような人ってさー。」
「気が強い人の集まりでしょ。」
「女のバトルとかあるんでしょ。」
そんなことはありません!仮にそういう方がいらしても、早くに去っていきます。
残るのは、非常に男前女子ばかり。武士のようです。修行僧のようです???でも、一途で、努力家で、一生懸命。
確かに、クラスメイトであっても、ライバルです。互いの踊りを意識はします。が、変な見栄や歪んだプライドetc、マイナスの感情を持つことはとーっても無駄。それより、踊るよ。練習するよ。文句があるなら、指摘してよ。筋の通った誠実な文句には誠実に対応します。

私は今のチームメイトとの関係にとても満足しているし、心から感謝しています。
みなさん、大人のドライな関係、なんて言わないでください。今さら習い事ごときで、仲良し仲間なんて要らないし、とか思わないでください。1人で習い始めても、数年後にはたくさんの、信頼できる仲間にかこまれているはずです!

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