良くある質問

趣味フラメンコ、やめていく理由、続けられる理由は?

フラメンコに夢中になる人がいる一方で、離れていく人がいるのもやはり現実。
どれくらいの人が続けられて、やめていく人はどれくらいいるのか、どんな理由でやめていくのか、ちょっと知りたくありませんか???

続々とやめる

私の場合、入門クラスのメンバーは15人くらい居ました。今も残っている人は、私ひとり。みんなとっくの昔にフラメンコをやめています。

セビジャーナスから習い始めて、1年後の発表会に出た人はクラスの半分ほどでした。発表会へ向けてレッスン内でも「発表会のフォーメーションで踊ってみましょう。」「発表会に出る人はここはきちんとやらないとだめですよ。」など、「発表会」というキーワードが飛び交って燃焼モードに突入するに連れ、発表会に出ない人たちが徐々にレッスンに来なくなりました。
・・・そりゃ、発表会に出る出ないでレッスンに対するテンションの高さが断然違いますし、出ない人にとっては「しらけモード」でもあり、先生もやはり発表会を念頭に指導をするので、同じ月謝を支払っているのに「出ない組」は面白くはない訳です。そもそも、発表会に出ないことを選択している時点で、フラメンコに対する気持ちの入れ方も違うのです。(やっぱり自分にはあってないな、とか、人前で踊るのは恥ずかしいとか、入門ならではの葛藤もあるのだと思いますが。)

発表会が終わり、次の1年の課題曲が発表されて新年度が始まる際、うちの教室ではクラス編成もなされます。
入門クラスに居ても素質のある子は飛び級したり、クラスの受講人数が少ないレッスン枠は統廃合されたり、各先生のご都合で曜日が変わったりするのです。
そこで、曜日の変更があったりすると、元々モチベーションの下がっていた発表会に「出なかった組」はやめていきます。良いきっかけというか、やめる決定打、ですね。

「○曜日の夜だから通えてたのに」というお仕事の都合のある人もやめていきます。(もちろん、こういう人たちが出ないように、教室運営側は事前にアンケートをとったり、個別相談をしたり、努力はしてくれています。)
クラスの統廃合を経て上級クラスになり、同じように生き残ってきた同士たちが今のクラスメイトです!
上級になると、誰が1年上の先輩だ後輩だのがあまり無くなり、「上級クラス」というよりは「タラントクラス」「ソレアバタクラス」など曲名で分けるようになってきます。

やめる理由

やめていく理由は、上記の発表会の例のように、フラメンコ熱が醒める、というのが最大の理由です。早い人は入門2,3か月で消えてしまいますが、だいたい1年は続きます。初回の発表会が分岐点ですね。その後も、発表会がひと区切りとなる場合が多いです。
また、他の教室から編入してきた方は果たしてなじんでいけるのか?という点については、相性次第、といったところです。私の感覚から言うと、編入してきた方は1年くらいで居なくなってしまい、その後もお教室を転々とされている・・・という印象が強いです。うちの教室は上級者だと10年生以上在籍する人がほとんどなので、その文化にあまりなじめないのかな?と思ったりします。
それにも関係するのですが、上級者がやめていく理由の大きなものは、踊りに対する方向性の違いです。「華やかな群舞」がやりたくて、舞台では踊りを揃え、各自が持ち場や見せ場を守るような踊りを続けるのか、「ソロで踊りたい」から表現力を磨きたいし10年も経つのに群舞なんて嫌だ、と思うのか。

また、前の教室ではカスタネットはほぼやらなかったのに、編入した教室ではカスタネット超重視で、自分は別にカスタなんてどうでもいい。という理由もあったりします。(カスタネットは本当に教室の先生次第で、ほっとんどやらない教室もあるようです。きっと、カスタを重視しない先生はご自身がカスタが不得手なんだと思うのであります。。。)

続けていく上で大切なもの

その他、腰や足の負傷・体調不良・転勤転居・結婚・妊娠・お子さんの受験・家族の介護などなど、様々な理由でフラメンコをやめざるをえない事が多々あります。健康と仕事、そして家族のサポートがあってこそ、フラメンコを長く続けることができます。もちろん、自分の「やる気」が一番大切ですが、10年もやっていると、健康・仕事・家族、この3つには本当に感謝です。チームメイトはみんな、『自分も歳をとる。家族も老いていく。だから、やれるうちにとことんやっておこう!いつまで続けられる環境にあるかはわからないのだから!』と、良く言っています。
そんな訳で、今もフラメンコを続ける私たちは、限られた時間を精一杯、踊りに向き合っているのでありました(本業みんなOL。もはやメンコが本業と言っても過言ではありませんが・・・汗。)

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