教室選び

フラメンコ教室選びのポイント

今はたくさんのフラメンコ教室があって、どう選んだらよいのか迷いますよね。
最初の教室選びはかなり重要です。教室選びは、フラメンコ人生の基礎となるスタート地点。

チェックポイント

ざっと書き出しただけでもポイントはこんなにあります!
・ちゃんと踊りたいか/雰囲気程度でいいか
・スペイン人に習いたいか日本人か/先生は男性か女性か
・暗いフラメンコをやりたいか/華やかで明るいのもやりたいか
・カスタネットは無くてもいいか/やりたいか
クラシコエスパニョールは無くてもいいか/やりたいか
・ずっと群舞でいいか/早くソロで踊りたいか
・レッスンに生唄生ギターが欲しいか/どうでもいいか
・大きな教室か/小さな教室か
・発表会はあるかないか/衣装はレンタルか自前か

みなさんのチェックポイントは何でしょうか???

一番大切なのは、本気度

まず、自分は「雰囲気をちょっと味わって、フラメンコ習ってるの♪、と言いたいだけ」なのか、
「習うんだったら本気でやる。友人たちに披露しておおっと言わせるくらいになりたい」のか、考えてみましょう。
本気で取り組みたいと思った方は、基本をしっかり教えてくれるお教室を探してください。
姿勢(重心のかけ方)、足の打ち方。この2つはすごくすごく大切です。
姿勢なんて何か関係ある?雰囲気出して動けばいいんじゃないの?足とか別にいいから、早くフラメンコっぽいかっこいい曲を踊りたい!早く曲のレパートリーを増やしたい!
・・・違うんです。
基本姿勢ができておらず、気持ちと雰囲気作りだけが先走る方は、姿勢が安定しないのと床に重心が乗っからないのとで、クネクネダンスになってしまいます。
ダダダダ、ダダンダダンッ!と足の連打を早くやりたいと焦る方は、上級者になって超速足連打が来た時に、足運びの基礎ができていないので足がついてかず、踊れません。
だから、最初はじれったくても、繰り返し繰り返し、基礎がちゃんと身につく厳しめのお教室で鍛錬するのが良いです。

お教室のHPを熟読すれば、運営方針や先生の考え方はわかります。じっくり、観察しましょう。

どんなフラメンコをイメージしているか?

集団行動は苦手。個人プレイ向き。

薄暗い洞窟の中で、眉間にしわを寄せ、情感たっぷりにソロで踊りたい気持ちが強い方は、
・小規模で=生徒数も少なく
・レッスンに生唄生ギターがつき
・発表会はタブラオ
というお教室を選ぶと、近道になります。

この場合のデメリットは、
・レンタルスタジオの時もある
・発表会の衣装が自前=出費も多い
・たまに大ホールで群舞で踊る機会をもらった時、広い客席へ向けての表現と、人と一緒に踊って「踊りを揃える」事の難しさに悩みます。

チームワークで頑張るの大好き。

切なく苦しく感情を現すもの~華やかに明るくハツラツに~ひととおりチャレンジしたい方は、
・大規模で(先生ご自身がスタジオや舞踊団を持ってるくらいの)
・生徒数も多く=クラスの種類が多い
・発表会は大ホール
というお教室を選ぶと、オールラウンダーになれます。

しかし、
・大きな教室では、頂点に大先生、その下にサブ講師や一番弟子の生徒兼講師、が居ます。入門・初級はサブ講師や一番弟子が教え、大先生に会えるのは発表会だけ、という教室もあります。
・群舞に慣れすぎてソロで踊る時が訪れると試練!
・1人でステージの空間すべてを使って表現する事や、ギター・カンテさんとの掛け合い、ハレオ等、恥ずかしさや戸惑いで縮こまってしまいます。

教室の立地は職場か自宅、どちらを優先させるか

自宅近くの教室だと、土日に通うのがメインになります。
やれ旅行だ、金曜が飲み会で土曜はだるいだ・・・となります。(フラメンコに夢中になりだすと旅行に行かなくなるし、二日酔いでもレッスンには必ず行くのですが)
ビギナーさんには私は職場近くの教室を強くオススメします。残業で行けない時は、振替制やチケット制のある教室を選べは大丈夫。(振替を重視するならば、比較的大規模でスタジオ持ちでコースが沢山あるお教室を選ぶと、振替の選択肢があります。)
また、ビギナーのうちはまだそんなに汗だくにはならないですし、会社近くの教室であれば1時間半ほど仕事を抜け出してレッスンを受け、また仕事に戻る、という事もできるのではないでしょうか。
そういう方、何人か知ってます!私もそうでした!

選べるほど教室の選択肢がない

自分は女性だが、男性講師の教室しかない

男性講師だと、女性の踊りは習えないんじゃないか?と考えますが、実際はそうではありません。
女性が持つ小道具のアバニコ(扇子)等の扱いにも慣れていらっしゃいますし、スカートさばきに関しては、自らスカートを履いて教えてくれます。
女性らしいしなやかな動きも学べるので、男性講師だからと言ってためらうことはありません。

ただ、女性講師のお教室よりは断然、男性の生徒さんが多いです。もちろん更衣室は分かれていますヨ。
発表会では男女ペアで組んで踊る、という事も可能です。

自分は男性だが、女性講師の教室しかない

本気度が高い方は、多少地理的に遠くても男性講師の元へ行く事を強くお勧めします。
でもとりあえず、最初の一歩を踏み出したい方は、女性講師主宰の教室で、まずはしっかりと基礎を身につけましょう。
もちろん、女性の生徒への指導がメインになるので、「ここは男性の場合は手がこうなります」といった、部分的な教え方になります。
ただし、初級クラスが終わり、カラコレスでアバニコを使うようになったら、男性講師の教室へ移ってください。・・・カラフルなアバニコ(扇子)をヒラヒラパタパタさせて、女性の中で踊るのも良しとするならば、移る必要はないですが・・・、うーむ、先生と他の生徒さんが、やや困ると思いますよ。

私は、大規模教室に所属しており、中級クラスが終わるまではほぼ、弟子先生やサブの代教先生のレッスンを受けていました。上級に上がってからは毎日毎日大先生からのスパルタレッスンが続いています。
天才的な感性で教えてくれる大先生のレッスンは緊張緊張ド緊張の1時間で、耳や目もフル稼働。一方、サブ先生は苦労人ゆえか実践的なコツをわかりやすく教えてくれます。
この両方があるからこそ、長く続けられるのかなと思っています。
唯一の後悔は、ソロで踊る機会が少ないということ。ソロで踊る実力は、もしかしたら小規模教室で日々実践型の方のほうが勝っているかもしれません。いずれは、と言うか今はもう、箱(踊る場所)の大小、群舞・ソロ、両方に柔軟に対応できる器用さを身につけていねばなりません!

以上が教室選びの時に思い出していただきたいチェックポイントです。
お教室を転々と渡り歩かず、ここだ!というところに出会えると良いですね☆

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