フラメンコで習う曲①セビジャーナス

難易度:入門クラス
最初に習う、セビリアの春祭りの踊り。ステップも簡単です。セビリアの街中で、人々が春を楽しみ、陽気なリズムで踊るイメージ。
ペアで踊ることが多く、2人が場所を入れ替わってクルクルと回る場面が随所に。
曲は1~4番まであり、
1番 出会い
2番 仲良くなる
3番 喧嘩
4番 仲直り
という意味があります。たしかに、なるほどーと思います。

カスタネット付きで踊る教室と、そうでない教室があります。
明るく笑顔で踊ってください。足の連打があるのは3番のみ。いきなり悲壮感たっぷりの哀愁フラメンコは踊れないのです。

「えっなんで???フラメンコ習いたかったのに、これじゃただのダンスみたい」と思ってしまうかもしれません。
いえいえ、足の運び、腕の使い方、姿勢、回転、基本がすべて詰まっているので、この始まりをいかに過ごすかが大切です。

セビジャーナスは日本人にとっての盆踊り的な位置付けです。スペイン人なら幼いころから慣れ親しんでいる曲。音楽があれば自然と身体がしなやかに踊る。素敵な文化ですよね。私たちの直角な動きのヨヨイノヨイ!とは違いますなぁ。

尚、この曲はフラメンコ何年生になっても、イベントや発表会のクロージングで踊る機会が多いです。群舞だったり、男女のペアだったり、クルクルする時に背中合わせだったのをお腹合わせにしてみたり、色々とバリエーションがあります。
上級者になったら、「ボレラ」というセビジャーナスの古典バレエ版のような曲に挑戦する機会もあります。マンドリンとギターの美しい音楽で、カスタを持ち、フラメンコシューズは履かずにトウシューズで踊ります。正しくはエスクエラ・ボレラのセビジャーナス・クラシカ、と言います。見た目は可憐なのですが、身体のいたるところを駆使して踊るので、滅茶苦茶きつい踊りです。
習い始めの頃は物足りなさを覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、目の前の課題を100パーセントきっちりやっていきましょう。

発表会では赤白、青白、黄白といった、水玉のザ・フラメンコなフリフリの衣装で、フレッシュなバイラオーラとしてデビューしてください!

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